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【あなたのことを幸せにできない】

いきなりですが、SSが書き終わりました。
内容はてゐれーせんです。

そういえばゆかゆゆを書いていたことを思い出しましたがあっちはもう放置でww


では早速注意書きをば。


・シリアス・・・?
・オリキャラいます
・死ネタ有り(てゐと鈴仙は死にませんが)
・セリフに「」がない
・色々と設定がおかしい
・内容がぐちゃぐちゃで辻褄があっていない
・長いのに読み応えがない


こんなんでも読んでやるぜ!という方は追記からどうぞ。
嘲ってやるぜ!な方はコメントを是非。


ではまたあとがきで~

【あなたのことを幸せにできない】


てゐは人間を幸せにすることのできるウサギ。
ちょっとした幸せをみんなに振りまきます。でも能力全開で人間を幸せにしたことはまだありません。それだけのことをしてあげようと思える人間にまだ会ってないからです。
それにてゐはとても悪戯好きでした。いつも1回騙してから、幸せを分けてあげるのでした。


昔、とても心優しい青年がいました。この青年は生まれてすぐに親を亡くし、とある商家に引き取られて、その商家の一人娘の女の子と仲良く暮らしてきました。
女の子は病弱であまり外に出して貰えません。よく屋敷で小説や絵を描き、詩を詠んで過ごしていました。なので少年はいつも夜にコッソリと二人で屋敷を抜け出し、女の子に外の様子を見せてあげました。少年は女の子のことが好きだったのです。女の子はそんな少年の気遣いに答えるべく、いつも笑顔でいました。
…たとえそれが身体にかなりの負担をかけていたとしても。
やがて二人は成長し、少年は心優しい青年になりました。少女の方は、すっかり弱って寝たきりの生活を強いられてしまっていました。

ある日、青年は竹林に足を踏み入れました。少女が筍を食べたいと言ったためです。迷いの竹林と言われているここに大人は入りたがりませんでしたが、青年は少女の為に、迷いなく入りました。

青年はある程度筍を収穫し、帰ろうとしました。しかし、気をつけていたにも関わらずすっかり迷ってしまいました。歩けど歩けど獣道。歩き疲れて途方に暮れていると、唐突に後ろから声をかけられました。

振り向くと、そこにはウサギの耳をした黒髪の小柄な女の子がいました。
青年が驚いていると、道に迷ったんでしょう?と聞かれたので素直に頷きました。
これがてゐと青年の出会いでした。

てゐはいつもの如く、自己紹介を始めます。

私は因幡てゐ。この竹林で迷った人間に幸運を与えているの。私に会ったならもう安心。無事に帰れるだけの幸運を授けよう。

てゐはおもむろに手を開きます。広げた手のひらにはちょこんと四ツ葉のクローバーが乗っています。

てゐは視線で受けとるように促します。
普通の人間はここで喜んで受けとりますが、青年は騙されませんでした。

四ツ葉のクローバーは自分で見つけなければ意味はない、とてゐに告げたのです。

てゐは驚きました。自分の嘘を見破った人間は青年が初めてだったからです。青年はてゐの表情を見て微笑んでいます。なんだか気恥ずかしくなったので顔を背けました。

てゐは青年に興味を持ちました。
その後無事に竹林の入り口まで送り届けて別れました。
しかし、別れ際の青年の嬉しそうな顔が気になったので、てゐは青年の後をつけてみました。

すると、青年はとても大きなお屋敷に入っていくではありませんか。てゐは夜を待って屋敷の屋根裏に忍び込みました。
いくつか部屋をすぎると、聞き覚えのある声が耳に入ってきたので、そっと覗いてみました。

そこには、仲睦まじく談笑する青年と少女の二人がいました。
少女は布団に横になっており、青年は布団の隣に正座して少女に熱心にお話ししています。
てゐは二人の様子から目が離せなくなりました。それは、とても幸せそうだったからです。青年も少女も笑顔に満ちています。

しかし、なぜでしょうか。
てゐは、少女からは幸せの気をあまり感じられませんでした。
あんなに素敵に笑えるのに、とてゐは首を傾げました。
すると突然、少女が咳の発作を起こしました。青年は慌てて背中を擦ってあげます。

その様子を見て、てゐは理解しました。この少女はもう、長くないんだな、と。
てゐは屋敷を後にしました。

しばらくして、竹林のあまり深くない場所でてゐが散歩していると、青年が現れました。
てゐは注意します。

確かにここの筍は美味しいけれど、いつも私に会える訳ではない、何回も来ていいような場所ではない、危ないよ

すると青年は首を振って、君に会いに来たのだと言いました。
てゐが何故?と聞くと、一緒に住んでいる女の子に君のことを話したら、ぜひ会いたいと言っていたからだと青年は答えました。

それを聞いたてゐは急に心苦しくなりました。なんでだろうと自分で考えつつ、私は見せ物じゃない、と拗ねました。

青年は、

突然会いにきて、こんなことを言って、とても失礼なのは承知している。だがそこをなんとかお願いできないだろうか。僕と一緒に来てくれないだろうか?

と懇願してきました。その必死な眼差しに逆らえず、てゐはしぶしぶついていくことにしました。
許可を得ると青年は満面の笑顔になりました。てゐはその笑顔を見て、少しドキリとしました。
同時に、何故かちょっぴり切なくなりました。

青年の用意した布で耳を隠しながら、屋敷の門まで歩きます。青年は敷地に入る前にてゐを風呂敷で包んで屋敷にはいりました。
青年は最初から風呂敷でてゐを包んで担ぎ運ぶ予定でしたが、体力的な問題でやめました。
てゐは、私はそんなに重くない、と青年の足を引っ掛けて転ばせてから風呂敷に座りました。てゐは素直ではないのです。青年は苦笑いでした。

風呂敷の中の居心地はけして良いとはいえませんでした。てゐは青年の背中でごろごろと揺れます。途中から青年が風呂敷を前で抱き抱えるようにしたのを理解すると、あまり揺れなくはなりましたが、気が動転しました。
ほんのり顔を赤くそめつつ青年に任せていると、ふいに立ち止まり、青年が中に呼び掛けをしてから戸を開ける音がしました。

少し進み、戸を閉める音の後、そっと風呂敷が下ろされ結び目を解かれると、目の前に少女の興味津々な顔が現れました。

てゐは言葉を失いました。挨拶の言葉が喉まで出かかって止まりました。てゐには分かってしまったのです。少女の幸運は生気と共に、もうとっくに尽きていることが。

てゐは挨拶も忘れて、少女の手を握ります。青年はきっと、少女がそろそろなことに感づいていたのでしょう。だからあんなに必死な様子だったのでしょう。自分に幸運を授けてくれた幸せウサギを連れてきたのでしょう。

てゐは胸が締め付けられる思いでした。私が少女にありったけの幸せを授けても、少女が助かる可能性は低い。助かれば少女も青年も万々歳だけど、私は…
ふいに飛び出た邪念を振り払い、てゐは少女の手に集中します。
てゐはとてもたくさんの幸せを授けるのは初めてでした。
どうか幸せに、お幸せに…

確かに幸せを授けました。てゐは疲れてしまい、重い足取りで部屋を出ようとしました。青年は慌てて風呂敷を被せ、少女に声をかけてからてゐを屋敷の外に連れていきました。

青年と別れ、夜になりました。てゐは満月の見える丘で、仲間のウサギと座って休んでいました。あの少女はどうなったのか。青年は…

てゐは自分の気持ちに整理をつけることにしました。
私は、あの青年のことが…

突然、殺気を感じました。てゐは怯える仲間を守り警戒します。この感じは、妖怪か。
てゐは自分が竹林に仕掛けたトラップだらけの方面へ逃げました。

翌日、夜の散歩をしていると、トラップに何者かが引っ掛かった形跡を見つけました。生憎、何者かはいませんでした。
すると遠くの里の方から騒ぎ声が聞こえてきました。
何だろうと思って風下にいくと、話し声が聞こえました。
どうやら、人喰い妖怪が現れて誰かが死んでしまったようです。
てゐは物騒だなぁと思って仕掛けの片付けをしていると、またもや青年が現れました。
てゐは自分の気持ちを確かめたので、もう追い返したりしません。

青年は酷く暗い面持ちでした。まるで死人のような顔をしています。よく見ると、左の頬が腫れているようです。
てゐがどうかしたのか聞くと、ついに少女は亡くなってしまったのだと青年は告げました。

てゐはなんとも言えない気持ちになりながらも口を開きました。
幸せを授けたのに、助けられなくて、ごめんなさい。
てゐは、彼女にしては珍しく申し訳なさそうに謝りました。

すると青年はすぐに否定しました。

君は確かに、彼女を幸せにしたよ。彼女が死んでしまったのは、僕のせいなんだ。

青年は悲痛な面持ちで語ります。

少女にとっての幸せというのは、青年と想い通じあうことで、生き永らえることではありませんでした。てゐを送り出したあと、青年は少女に告白しました。すると少女は泣き出し、両想いだと分かって喜びました。少女は自分が病弱ゆえに、青年に自分の気持ちを告げるのを遠慮してしまっていました。青年に自分は不釣り合いなのではないかと不安で言い出せなかったのです。
しかし青年が告白してきてくれたおかげで、今とても幸せだと言っていたそうです。てゐの能力は凄い、連れてきてくれた青年には感謝している、と。

てゐは首を傾げます。私が授けた幸せは、ちゃんと効果があったらしい。
しかし少女の死と青年が繋がらないのが不思議でした。

青年は俯きながら続けました。
それはまるで懺悔のようでした。

少女は幼い頃から病弱で外に出させてもらえず、自分がいつも夜に連れ出していたこと。
当時は少女の為を思っての行動だっが、それがかなりの負担であったこと。死後、部屋の奥から両親が見つけた彼女の秘密の日記に、辛いけど青年の為に頑張る、我慢する、と全て書かれていたこと…
それを知った青年は衝撃で何も言えなくなったのです。

青年は少女の両親に激しく責めたてられ、屋敷を追い出されてしまったそうです。頬の腫れはその時のものなのでしょう。

青年は言いました。

もう僕にはなにもない。
本当の家族はとっくに死に、
やっと通じあえた恋人もいなくなり、
帰る家さえもない。
もうなにもない。

今までずっと黙っていたてゐは堪らず叫びました。

私があなたを幸せにする!
なにもなくなんかない。
生きているだけでいい。
私が、ここにいるから。

てゐは青年に抱きつきました。腰に腕を回して力強く抱きしめました。自分の存在を青年に教えようとしたのです。
同時に、ありったけの幸せを願いました。
どうかどうか、この孤独で優しい青年が幸せになりますように。
幸せに、お幸せに…

すると青年は、優しくてゐの腕を解かせて言いました。

ありがとう。
でも僕は、君とはいられないだろう。
彼女が、僕の全てだったんだ。
巻き込んですまなかった。
ごめんなさい。
色々と助けてもらったね。
本当にありがとう。
最後まで幸せにしてく―――――――

てゐは呆然としました。
それは一瞬の出来事でした。
青年は目の前から姿を消しました。
代わりに、いつの間にかてゐの前には下賤な人喰い妖怪がいて、今晩の食事をしています。
てゐはその様子に目が釘付けになりました。

こいつはなんだ。
あのひとはどこへきえたのか。
こいつはなにをたべてるのか。

てゐには何もわかりませんでした。ただ身体が震えてきて、目頭が熱くなって、涙が溢れ、寒気に襲われて、不安で不安で仕方なくなりました。

しばらく動けないでいると、妖怪は顔をあげてこちらをみました。視線がぶつかり、てゐは妖怪と目が合いました。

本能で、すぐさまてゐは駆け出しました。必死に竹と竹の間を掻い潜って一目散に走ります。脚がガクガク震えてしまっていますが、そんなことは気にしていられません。
それよりも、目から滝のように涙が溢れ出します。胸がキリキリと痛みます。
てゐは、本当はわかっていました。分からないはずがありませんでした。目の前で見ていたのですから。
あれが、青年の最後の姿で、もう青年には、二度と会えないのだと。
食べられて、しまったのだと。

人喰い妖怪から逃げきったてゐは、満月の見える丘で独り号泣しました。
人間がたった一人死んだだけのことが、こんなに悲しくて、寂しくて、辛くて、苦しくて、どうしようもない程重いことだとは。

てゐには分かりませんでした。
どうしてあの時青年が死んだのか。
自分は確かに、これ以上ないぐらいの幸せを与えたはずだ。
どうして、妖怪に食べられるなんていう不幸に見舞われなければならなかったのか。
てゐには納得がいきません。このことがてゐの心をさらに苦しめます。

涙を拭き、冷静に考えようと努めます。

とにかく、青年が死んだのは事実。辛いことだけど、これは変えられようもない真実。
何が間違っているんだろう。
私の能力がおかしくなっている?
いや、自分の能力が確かなのは、自分が一番分かっている。現に、昨日も少女のことを幸せにした。
結果と能力は間違っていない。
では、なにが?
ん、待って…少女…?

てゐはふと、少女のことで何かが引っ掛かりました。

少女は生き永らえることではなく、青年と結ばれるだけで幸せだった。生きる以外のことが幸せだった。
青年も、もしそうだったとしたら?

生きる以外の幸せ…
青年は死んでしまった…
生きないしあわ…せ…

てゐは、とんでもない答えにたどり着きました。それは出来れば信じたくない内容でした。

青年は…自ら死を願った?

いやだ、そんなはずがない、信じたくない、ありえない…
てゐは頭を抱えました。

突然、てゐの脳裏に青年の最後の言葉が浮かびました。

“最後まで幸せにしてく”

あなたがきっと言いたかったのは、“最後まで幸せにしてくれてありがとう”、かな。
ねぇ、最後ってなに?
人が生きる人生の内で最後って死ぬことでしょ?
もしかして、あなたの最後の幸せって、死ぬことだったの?
私の力で、幸せを増幅させた。
私が“幸せ”にしてあげたんだ。
私の、能力で。

てゐは冷や汗でびしょびしょでした。

つまりそれってさ…
私が殺したってことだよね?





月日は流れ、永遠亭───

てゐは廊下で寝そべっていました。
9月も半ば、残暑はまだまだ続くようで、日陰にある廊下の床板に頬をつけて寝るのが一番気持ちいいと、本人は語ります。
そんなてゐに近づく一人の少女が。

こら、てゐったらまたこんなところで寝転んで。

そういって頬を膨らませ、てゐを見下ろすのは薬師見習いの月兎、鈴仙。
なんだかいつもより不機嫌そうな彼女はため息をついて、てゐの横にしゃがみました。

冷たくて気持ちいいのは分かるよ。でも通路で寝てたら邪魔でしょ?

始まるお説教。てゐは鈴仙の顔を見た後、視線を下げて聞く振りをします。

ここは師匠も姫様もみんな通る廊下なんだから、塞いだら迷惑だって何回言ったことか…。いい加減やめてよね。せめて縦に…って、ちょっと。聞いてるの?

鈴仙が不満気に顔を覗きこんできます。てゐはそろそろ言ってあげることにしました。

れーせん、パンツ丸見え。

鈴仙はぎょっとして立ち上がりました。更に顔を赤くして、もっと早く言ってよ!と恥じらいながらもお怒りな様です。
てゐは追い討ちをかけます。

白。

う゛っと鈴仙は呻きます。
てゐはニヤッと笑って、起きるから手を貸してと腕を差し出しました。

鈴仙はてゐの手を握って起こそうとしました。しかしてゐはそのまま鈴仙を引き寄せるように力を込めました。鈴仙は当然てゐに倒れこみます。

ちょっ…、と、てゐっ?
れーせんも寝ようよ。冷たくて気持ちいいって。

鈴仙はてゐの上に覆い被さるように体が乗っており、てゐの腕が鈴仙をガッチリと押さえつけています。

…てゐ、暑いよ。

弱々しい鈴仙の声を無視し、てゐは抱き締めたままじっとしていました。

(離したくないな)

遠い昔の記憶。
あの人から離れ、起きた惨事。
別に今は、離したからどうという訳でもないけれど。

ねぇれーせん。
れーせん?

彼女から返事がありません。首をあげて確かめると、どうやら寝てしまったようです。
てゐは上半身を起こして鈴仙を膝枕しました。
れーせん、顔あか…。
なんとなく顔に手を触れてみると、予想以上の熱が指先に伝わってきました。てゐは驚きました。

これ寝てるんじゃなくて…
もしかして…気絶?




熱中症ね。

鈴仙の部屋にて。
部屋の真ん中に布団を敷き、鈴仙を運んで寝かせるまでがてゐの仕事。
その後は医者代わりの薬師様の仕事。
永琳は冷やした手拭いを弟子の額に乗せて言いました。

今思い返せば、確かに調子の悪そうな様子でした。

しばらく寝ていれば治るでしょう。
さて。
てゐ、暇なら看ていてあげて。
あ、寝てるからって悪戯しちゃダメよ?
よろしくね。

永琳はそう言い残して部屋を出ていきました。
流石のてゐも悪戯しようとは思いません。病人をからかっても面白くないからです。

てゐは鈴仙の顔を見つめます。
てゐは鈴仙が好きでした。さっきの出来事も、無意識に手を引き寄せたものです。

初めのうちは良いカモだ、ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし自分の仕掛ける悪戯に毎回面白いようにハマり、怒って追いかけてくる鈴仙が、いつの間にか愛おしくなっていたのです。

その気持ちに明確に気づいたのはごく最近でした。

てゐは悩みました。

鈴仙と仲良くなりたい。
でも誰かと幸せになることが、誰かをとても幸せにすることが、私にとっては堪らなく怖い。

鈴仙は人間ではないので能力は効きません。しかし幸福による不幸を経験したてゐには、能力は関係なく自分が誰かを幸せにすること自体が恐ろしかったのです。

てゐは一つの結論に至りました。
悪戯して、悪戯して、悪戯しまくる。
それで構ってもらえるなら、それでいい。
嫌われても、いい。

夕方、目を覚ました鈴仙に、抱きついてた理由を聞かれたてゐは、わざと熱中症にさせる為だと、言い放ちました。


それから、てゐによる鈴仙への悪戯はどんどんエスカレートしていきました。
鈴仙の部屋の扉の前を油まみれにして転ばせたり。
人里へ買い物に行く鈴仙の背中に悪態の書かれた紙を貼ったり。
落とし穴に落として半日放置したり。
思いつくかぎりいろいろな悪戯を鈴仙に仕掛けました。
それはもはやいじめのレベルでした。
しかしてゐは満足でした。
落とし穴に落としたときなどは、鈴仙の居場所を自分だけが知っているのだと思うとゾクゾクしました。
鈴仙は今、確実に不幸せでした。

廊下で呼び止めて振り返った鈴仙に思い切り桶の水をかけた時、ついに鈴仙が激怒しました。
てゐは左頬に平手打ちを食らいました。

耐えられない。てゐとはもう一緒に暮らしたくない。師匠に相談させてもらう。

鈴仙はそう怒鳴って廊下を去りました。

てゐは平手打ちされた部分を擦り、思い出しました。
そういえば、あの人も左の頬を腫らしていたっけ。
あの人と同じように、人から嫌われて。同じ屋根の下にいたくないと追い出され。
あの人もこんな気持ちだったのかな。

てゐは思いました。
私は、あんなあの人が可哀想で幸せにしてあげたいと思ったのではないか。どうして私が同じ道を辿っているんだろう。
どうして私は、こんな酷いことばかりしてたんだろう。
なんでこんなことしたかったんだっけ。
もう、なんにもわかんないや…。

てゐの目に涙が浮かんできました。



鈴仙は服がびしょびしょなのも構わずに永琳のもとへ向かいました。
もう我慢できない。なんで私だけこんな酷い仕打ちを受けなきゃいけないのよ。
絶対追い出してやるんだから。

鈴仙は猛然と廊下を突き進みます。

あらイナバじゃない。どうしたの、びしょびしょだけれど。

思わぬ声に鈴仙は急停止しました。その声の主は我らが姫、輝夜のものでした。

うーん、その様子だと、またイナb…てゐかしら?
当たっていますが…姫様、呼称は使い分けてくださいね。
だってどっちもイナバじゃない。まぁそんなことはどうでもいいわ。兎に角。
あ、今姫様意識したでしょう。
…ゴホン。イナバ、ちょっと私の晩酌に付き合わない?
お誘いは嬉しいのですが、私は、早くてゐと離れたいんです。早く師匠に話を…
あら、一応ここのトップは私よ?
…あー。

鈴仙は優先順位を間違えたことに焦りましたが、輝夜は気にせず微笑みます。

ま、確かにてゐと同盟を結んでいるのは永琳なんだけど…
私も、てゐのことであなたにお話があるの。いいから来なさい。

鈴仙は輝夜にお酌を注ぎます。
輝夜はまず鈴仙の話を聞きたいと言いました。
鈴仙はポツポツと話します。

以前はまだ可愛げのある悪戯だったので、毎回怒ってもすぐ許していたこと。月にいた頃はこんな風に絡んでくる人はいなかったので鈴仙なりに悪戯を楽しんでいたこと。しかし最近悪戯が度を過ぎたものになってきて、嫌われているのかと思ったこと。自分もてゐのことが嫌になってきて、でもそんなこと本当は思いたくないので、これ以上嫌いになる前に、早くてゐと離れたいということ。

鈴仙は話終えてうつむきました。
輝夜は聞きました。

どうして、てゐがあなたに酷い悪戯を仕掛けるのか分かる?
…分かりません。私、知らないうちにてゐのこと怒らせたのかな…
んー、それはないわね。じゃあ私から一つ、昔話をさせてもらおうかしら。
姫様の、ですか?
イナバったら、そんなわけないじゃない…。今更私の話してどうするのよ。…いい?
昔、とても心優しい青年がいました────


輝夜は昔のてゐの話をしました。
語り終えた輝夜に、今まで黙って話を聞いていた鈴仙は口を開きました。

姫様は、この話をてゐから…?
そうよ。暇潰しにてゐと呑み比べしてね、てゐの過去とか面白いことないかな~と思って酔っぱらったときに聞き出したわ。

鈴仙は軽くジト目で輝夜のことを見ましたが、本人は知らないふりです。

イナバは、もう分かるでしょう。てゐが酷い悪戯をする理由が。
はい。…でもてゐは、間違っています。
そうね、間違っているわ。それでイナバは、今どうしたいと思う?

輝夜は鈴仙を見ます。
鈴仙は目を閉じて少し考えると、口を開きました。

正直なところ…。てゐを追い出すことよりも、間違いをどうにかしたい、と思います。
そう。じゃあ早く行ってあげなさい。…あっ。私が話したこと、秘密よ?言わないのよ?
はい、分かりました。姫様、話してくれてありがとうございました。行ってきますね。
ええ、いってらっしゃい。

鈴仙は輝夜の部屋を後にしました。そしててゐの部屋に向かいました。しかしてゐの姿はどこにもありませんでした。
てゐはどこにいるんだろう。
歩きまわり、先ほど水をかけられた廊下に差し掛かると、誰かのすすり泣く声が聞こえてきました。
てゐ…?
角の壁越しに覗くとやはりてゐでした。どうやら別れてからずっとこの場所にいたようです。

鈴仙は背後からそっと近づき、思いきり抱きしめました。

てゐは度肝を抜かれました。
後ろにいるのが鈴仙だと分かると逃げ出そうとしましたが、元軍人の腕力には敵いませんでした。

鈴仙は話しかけました。

てゐ。さっきはごめんね。今は追い出そうなんて思ってないから。

鈴仙はまず謝りました。悪いことをされたのは鈴仙の方なのに。彼女はお人好しでした。また、そんなところがてゐは好きでした。

でもね、聞いてほしいことがあるの。
幸せって、することでもなく、させることでもなく、一緒になるものだと私は思うの。

てゐは一瞬ビクッとしました。

ねぇ、こっち向いて?

鈴仙はてゐと体を向き合わせました。てゐは泣き腫らした目を手で覆って隠しました。てゐは鈴仙に能力を使われると思ったのです。それを察した鈴仙は大丈夫だから、と手を優しくどかせました。

鈴仙はてゐの顔を両手で挟み、額をくっつけました。
それは鈴仙がまだ月にいた頃、依姫に怒られて泣いている時に、豊姫によくしてもらっていた慰めかたでした。豊姫曰く、あなたにはすぐそばに誰かがちゃんといる、ということを伝えられる一番のやり方なんだそうでした。

二人の目と目が合います。
鈴仙は話を続けました。

そもそもね、誰かを幸せにすることなんて、簡単に出来なくて当たり前なんだよ。
・・・こういうとてゐのことを否定するようでちょっと嫌なんだけどさ。
だからね、無理に幸せにしようとか、考えなくていいの。
私が思う本当の幸せっていうものは、幸せになりたいからなるんじゃなくて、自分がそうしたいと決めたことから、いつの間にかなっていた、そういうものを言うんじゃないかなって思うの。
…ごめんね、あんまり上手く言えないんだけれど。
てゐは、どう思う?

鈴仙はてゐの瞳を見つめました。
てゐは少し視線を泳がせていたものの、呟きました。

でも私は、幸せになりたい。

鈴仙は言いました。

幸せになりたいと思うのは私もいいと思うよ。
ただ、幸せになりたいから頑張ろうって意気込みだけで十分なんだよ。…この違いがちょっと難しいんだけどね。

鈴仙は苦笑しました。

私も、こんなこと言える程立派なんかじゃないけれど。
…ね、てゐ。聞いてね。あなたのやり方は、間違ってた。

鈴仙は真剣な顔をしました。

私に酷いことをして、私を本気で怒らせて、てゐは幸せだった?

てゐは弱々しく首を降りました。
いつもの強気は見る影もありませんでした。

そうだよね…。
ねぇ、てゐ。本当はさ、私と幸せになりたかったの?

鈴仙は少し恥ずかしかったけれど聞かずにはいられませんでした。

てゐは、しばらく沈黙していましたが、またもや呟きました。

うん。

それを聞いた鈴仙は急にてゐのことが愛おしくなり、てゐの背中に腕をまわして言いました。

今までのことは全部許してあげるからさ、もうあんな酷いこと、しないでね。
…うん。

鈴仙は立ち上がりました。

ねぇ、れーせん。
なに?
私は…れーせんのこと、幸せに出来ないんだよね?

てゐは鈴仙を見上げます。
鈴仙はあえて答えずに、聞き返しました。

てゐ、私、まだてゐの口からはっきり聞いてないことがあるんだけど?

鈴仙は口元をにやけさせて言いました。

てゐは項垂れました。答えて貰えなかったことが不安でした。仕方ないので鈴仙を優先させました。

いっぱい酷いことをして、れーせんを苦しませて、ごめんなさい。

てゐはまた鈴仙を見上げました。すると、鈴仙はぽかんと口を開けていました。

いや、確かにまだ謝ってもらってなかったけど…。
それはもういいの。そうじゃなくて。

てゐには鈴仙が自分に何を言わせたいのか分かりませんでした。首を傾げます。
鈴仙は焦れったくなりました。


ああ、もう。
てゐ、私のことどう思ってるの?


てゐは戸惑いました。
私がれーせんをどう思っているかなんて、決まってる。

言わなきゃだめ?…もう分かってるくせに。
うん。てゐの口から聞きたいの。

てゐは急に恥ずかしさがこみ上げてきました。人にちゃんと告白をするのは初めてです。
意を決して、頬を紅く染め、てゐは想いを込めて鈴仙に告げました。


好きだよ、れーせん。
私はれーせんのことが、好き。
酷いことしちゃう、どうしようもないほど、好き。いつも追っかけてくれるとことか、お人好しなところも。
全部、れーせんが、大好き。…あいしてる。


てゐは一思いに言いました。不思議と、告白している最中は落ち着いていて、緊張などはありませんでした。

鈴仙はというと、言わせておきながら顔を真っ赤に染めていました。
プライドの高いてゐのことだから、一言好きと言うだけかと予想していたのです。あんなに熱烈な告白を受けるとは思っていませんでした。

てゐはこんなに私のことを想っていたのか。
てゐの方を見ると返事を欲しそうにしていたので、さっきの問いも含めて答えてあげることにしました。

てゐ、目ぇ瞑って。 うん、そう。

鈴仙はてゐに顔を近づけて、離しました。

てゐは驚いて口を押さえます。
鈴仙ははにかんで、こう言いました。

てゐはね、私だけは幸せにできない。

てゐは目に見えて落ち込みました。視線を落とします。
が、鈴仙は続けます。

だって、“私たち”が幸せになるもの。

ハッとしたてゐは顔をあげました。
鈴仙は微笑んでいます。
てゐはその顔を見て、やっと理解しました。

これが幸せ?酷いことした自分が馬鹿みたいだ。
れーせんと一緒にいること、それだけでもう、幸せだったんだ…。


さ、もう夜も遅いし今日は寝よ?
うん。…あのさ、れーせん。
ん?
その…。こんなこと聞くのも変だけど…また悪戯しても、いいかな…?

てゐは以前の軽い悪戯のことを言っていました。

うん…いいよ。

実は鈴仙は、てゐが自分にばかり悪戯を仕掛けるのは、ただ気を引きたい為だけというのを分かっていました。
それはいわば、不器用なてゐのコミュニケーションの手段でした。

てゐはホッとして、先をゆく鈴仙と手をつなぎました。
お互いの温かみを感じながら、横にいる鈴仙を盗み見て、てゐは思うのでした。


あなたのことを幸せにできない。
彼女がそれを許さない。
だから、私たちが幸せになることを、願いたい。


おわり

―――――――――――――――――――――――――――――――――


【あとがき】

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんn(ry
なんだろうね、この都合のいい読み物は。ありえないね。とんだ恥さらしです。

反省文の代わりに永琳先生に批評をしてもらいたいと思います!
では張り切ってどうぞ!


永琳「そうね。まず、てゐとウドンゲの話よね?これ。どうして物語の後半にならなければウドンゲが出てこないのかしら。作者はてゐとウドンゲのイチャイチャが好きなくせに、だぁぁぁぁい好きなくせに、どうしてオリ男との話が物語の半分を占めているのかしら。自分の書きたいものを書かないでどうするの?え?てゐの過去を作りたかった?それだけのためにオリキャラ二人も死なせて、どういう神経してるのかしら。あと、この小説のテーマは「幸せ」らしいけど、作者ごときがそんな難しいテーマに挑戦していいとでも思っているの?作者はまだ小説書くの不慣れよね。そんな初心者が、定義の定かでない幸せなんて上手く表現できるわけないじゃない。なんなの?馬鹿なの?死ぬの?この小説、ごまかしてるみたいだけどてゐの行動とウドンゲの言ってることがメチャクチャよ。全く矛盾したことを平気で言ってるわ。私の可愛い弟子に何適当なこと言わせてるのかしら。そういえば姫の扱いもなんだか雑じゃない?姫はもっと高貴で気高く美しくおしとやかで繊細な自宅警備員よ。って何言わせてるのよふざけないで。・・・まだまだあるわよ。てゐの導き出した幸せだけど、「一緒にいるだけで幸せ」ってなによ。それはもうお腹いっぱいな何番煎じかもわからないオチよ?今更そんなこと言われてそうか!ってなる読者がいるとでも思ってるのかしら。どうせ作者のことだから最後の三行につなげるために適当に見繕ったのでしょうけど。未熟にもほどがあるわね。あと展開が早いわ。普通に読みすすめていたらいつの間にか場面が変わっていた、ということが起こりうる文章ね。改行が多すぎて読みにくいのも原因の一つだと思うけれど。その点は読者への配慮が足りないわね。流石は妄想消化小説。自分勝手な作者だこと。都合が良すぎるわ。というかこの話のてゐ、どんだけ乙女なのよ。私の知ってるてゐだったらまずこんなにホイホイ人をみそめるなんてしないわよ。終盤あたりのウドンゲとのやりとりなんて、しおらしくなりすぎてもはや誰だかわからないわ。もっと勉強が必要ね。・・・さて。まだまだツッコミたいところはあるけれどこの辺にしておくわ。最後に、これは私が一番言いたかったことなのだけれど・・・。私の出番、少なすぎじゃない?姫でさえウドンゲにてゐの話をしてアドバイスしてあげてと、結構重要な仕事をしているというのに、私のしたことといえばウドンゲの額に手ぬぐい置いただけじゃない。「薬師の仕事」?誰でもできるわよそんなの。あれは誰がどう見ても熱中症か夏風邪だし、ましてや健康に気を使ってたてゐなら一発で見抜けるでしょうに。なんなのよ。私月の賢者よ?もっと私を活用してくれてもいいんじゃないかs――――――」




感想、批評は随時受け付けております。
自分ならこの小説もっとうまく纏められるぜ!という方は煮るなり焼くなりどうぞどうぞ。
むしろお願いします・・・ww
ではでは、ご読了お疲れ様でした、ありがとうございました。
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12 : 55 : 26 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
いいわぁ……
うどてゐのラブラブちゅっちゅエンドも良かったけど、てゐの昔話がすごく私好みでした。泣けたぜ……
てゐと少女が出会った時に幸せの気が感じられなかったのは、寿命が短いからではなくて少女の少年に対する想いの葛藤があったからなのかなとか思ったり。

うどてゐについては私得すぎてほんともうごちそうさまでしたw
最近はうどみょんに揺れていたけどうどてゐの関係はやっぱり好きだなと再確認。永夜抄組が大好きです。


せっかくなので素人の意見で恐縮なのですが気になったとこをいくつか。
話の展開やキャラの行動の動機付けが甘いかなとおもいました。例えば、人食い妖怪が出てくる時シーンでは急に人食い妖怪なるものが出てきましたが、てゐと少年が出会った場面であらかじめ
・迷いの竹林で人食い妖怪が最近現れるから森に入るのは危険
・しかしてゐの能力によって安全である。
という説明を入れておくなどすると自然な流れになったかなと。
そうすると後の少年の心情の変化により妖怪に殺されたことにも説得力が出るかなと思いました。
あと、冒頭で「能力全開で人間を幸せにしたことはまだありません。それだけのことをしてあげようと思える人間にまだ会ってない」とあるのですが、少年にそれだけのことをしてあげようとてゐが思うに至った経緯が弱いように思えたので、そこのところのエピソードがもうちょっと欲しかったかなーとも。まあ百合好きな私にはいらなry

いやなんかほんと偉そーにすみません(汗
面白かっただけに逆に何かアドバイスが出来ればよいなと思ったのですが^^;
長文失礼しましたー。


また次も書くんですよね……?


by: なぎ * 2012/08/28 02:22 * URL [ 編集] | page top↑
なぎさんへ
FC2からメールで知らせが来て居てもたってもいられず、
早くお返事をしたかったので特別にコメ欄から失礼します。

まずは読んで頂きありがとうございました!
アドバイスは、ありがたいの一言です。
指摘されたところ…人喰い妖怪のあたりなどは後から付け加えた部分でして文の前後をよく確認しなかったところです。確かにもう少し説明を入れた方が自然だと私も言われて思いました;
確かに見直してみるとところどころ説明不足ですね。
動機づけが甘い、は薄々思っていました。
永琳の批評でも「てゐが簡単に人をみそめてる」と反省しました…。

いろいろ見抜かれちゃいました…というかやっぱりさすがですね!

えーと、次というのはこの話の改丁版ということでしょうか…
それとも全く違う話ですかね?
違う話は私の思いつき次第です←
その時も評価してくれるとありがたいです!
いつになるか分かりませんが(笑)

ではでは改めて、ありがとうございました!
by: 秋月 * 2012/08/28 03:08 * URL [ 編集] | page top↑

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川淵がうろ

Author:川淵がうろ
百合が大好き。
主に東方projectを扱ってます。
たまにアイマス、ラブライブも。
一番好きなキャラは四季映姫様!!
カプならもちろん
  “こまえーきは我が悲願”←重要
原作は花映塚と地霊殿が特に好きです!
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